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 Medical wood dining table

 5 April 2019
 

 
HIDA Leather | Medical wood dining table | HLF | HIDA Leather Furniture
 

医食同源と言われるとおり、果実を食すフルーツウッドは古来より医療とも関係が深い木材です。本来、多くの木材がそれぞれ特有の成分を持ち、薬としても利用されてきた長い歴史を持つ木材もあるのです。しかし現在、多くの木材は経済優先の中、急激な高温人工乾燥やケミカルな薬剤などにより、本来の成分が変質しています。そこでHLFでは、二十年あまり自然乾燥のみでマテリアルトリートメントを行いながら、徐々に水分を落としたもっとも自然に近い成分を保持する木材を使い、テーブルにする試みを始めました(メディカルファニシング)。今回、医師であるお客様にお薦めしたのは、樹齢74年、今から23年前に製材され、その後天然乾燥のみでゆっくり熟成された白梨材(Japanese pear)。製材時の記録からその後の管理の様子まで全てが記録された完全なトレーサビリティ材です。周りに邪魔するような樹木がなかったことを窺わせる波状の美しい木理を持っています。完成したテーブルには、木材の呼吸を妨げるような塗装は行わず、自然の植物油と蜜蝋のみで仕上げています。このテーブルは室内の水分を吸収・発散する調湿作用を行いながら、その過程で空気中の有害な成分や臭気を吸収する室内環境調整装置としての役割を果たします。人にとって大切なダイニング空間に、このような抗菌性をも併せ持つ木材を使用することは、疲れた現代人を癒やすメディカルファニシングと捉えます。今後、医師でもあるクライアントの協力を得ながら、日常の使用感やゲストを含めた反応、印象なども追ってゆきます。そして、これからもこのような貴重な木材を使用してメディカルファニシングを行ってゆきます。
 
 
 
 
 

 
 

Medical wood yard | HLF
二十数年間、天然乾燥のみで熟成された木材の数々。完全なトレーサビリティを持つ。