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 あなたの本革ソファーはなぜ色が剥げるのか

 14 October 2018

 
HIDA Leather | HLF | HIDA Leather Furniture

 フルベジタブルタンニン鞣し、染色のみで仕上げる HIDA Leather

 

本革でも色落ちする?!

 
私が過去に使っていた革のソファーも、座って一番擦れる場所の色落ちがとにかく酷かった記憶があります。その当時は革に詳しくなかったので、本革と思って購入したものだったのに実は違ったのかと思っていました。しかし、今はないそのソファーは、やはり本革だったと思います。革の作り方が違っていたのです。
 
 
 

コストを抑えたクロム鞣し

 
 多くの革がコストを抑えるためクロム(塩基性硫酸クロム)という化学薬品による鞣しで製造されています。化学薬品の成分によって、柔らかさと強度に優れた革を作ることができるため、衣服や靴などに使われています。しかし、鞣した革自体は皆が一様にブルーグレー(ウェットブルーと呼ばれています)となり、その後の工程で染色とともに塗装が行われます。
 
 

製革手順 | HLF | HIDA Leather Furniture

 
 

塗膜が剥がれて色落ちする

 
染色というのは色が染み込んでいる状態で、その色ムラや革の欠点を隠す目的で塗装が行われます。革の表面を薄い塗膜が覆っている状態です。この塗膜が使用しているうちにスレて剥がれ、下地の染色した革が出てしまうのが、色落ちのメカニズムです。当然、このような塗膜で覆われたクロム革に経年変化はありません。本革だからといって下手なメンテナンスをすれば、この塗膜を剥がしてしまうことにもなるのです。塗装された本革とビニールレザーの違いがわからないのは、この表面を覆った塗膜が同じだからです。
 
 
 

経年変化する革にこだわる

 
 手入れをすればするほど味のでる経年変化する革は、植物由来のタンニンで鞣しています(ヌメと呼ばれる染色なしの革の色が木材のような色をしているのは、木材と同じタンニンを含んでいるからです)。この製法は時間も手間もかかるためコストは高くなりますが、タンニンのおかげで木材と同じように経年変化するので、時間が経った時も違和感がありません。この昔ながらの鞣し方法(フルベジタブルタンニン鞣し)にこだわり、染色のみで仕上げているのがHIDA Leatherです。この革はHLFのこだわりの一つです。