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マテリアル トリートメント

August 2018

 
 

トレーサビリティにはリスクはつきもの

 
 トレーサビリティを大切にし、原木から家具用材にするまでをきちんと管理しようとすると、常にリスクがつきまといます。これはという良材については自身でできる限り行ないます。どんな良材も天然乾燥という長い時間に、ただ薪にしか使えなくなってしまうリスクが存在しているからです。
 
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マテリアルトリートメントの導入

 
 今回、新たに試みたのは、 ABE 木の総合学研究所「マテリアルトリートメント」。製材後、1,2ヶ月以内に醸造用最高品の古渋を使った柿渋を塗布するというもの。代表・阿部藏之氏直伝の方法です。飛騨ナラの60、40ミリ厚に挽いた板を中心に、丁寧に作業しました。虫除け効果は3〜5年と言われており、本来天然乾燥のみで何十年とかけて仕上げる場合の特別なメソッドです。私たちは最終的には人工乾燥も行いますので、それまでの(1〜2年)天然乾燥期間のリスクを減らすために導入しました。柿渋は木材由来の成分からできていますので、安全性や親和性については間違いありません。こうした作業は、製材された材料を購入して行う一般的な家具づくりとは一線を画していますが、トレーサビリティ家具をうたう以上はこの程度の管理をしていなければ本当ではないでしょう。
 
 
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自然に寄り添い 小さなメーカーであること

 
 扱える量も限られますが、こだわりを持った方々に届けばいいという観点からすれば充分です。今後需要が伸びてきても無理に伐採を依頼することはありません。木材の伐採期は、水分を落とし始めた秋以降。それを無視した伐採にはどこか歪みが生じます。 HLFは、木材を取り巻く自然のサイクルを壊すことなく、飛騨高山の自然とともに永遠に存在し続ける小さなメーカーであり続けたいと願っています。
 
 
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