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日本で使う家具には、日本の木を

July 2018

 
 

身近な木材も美しい
 

写真の飛騨ナラが伐採されたのは、岐阜県高山市丹生川町。伐採業者や伐採地まで細かくわかります。トレーサビリティ素材として、これらをデータ化しています。直径50センチ近いものはここ飛騨高山でもそうそうありません。ただ、製材してみないと使えるものかどうかわからないので、いつもこの瞬間ドキドキして作業を見つめています。木材の表情を確認しながら、厚みの指示をします。時に熟練の作業員のアドバイスも参考にしながら木を読むのです。この日は計5本の製材でしたが、3時間ほどかかりました。素晴らしい表情をした飛騨ナラでした。
 
製材 | 01 | Journal | HLF

 
 

日本で使う家具には、日本の木が適した理由
 

少し前、人と話す機会がありました。日本で使う家具を日本で作っているのに、どうして海外の材料を使うのか疑問に感じるというものでした。それを聞いて、自分と同じような考えを持つ人がいることに少し安堵しました。日本に木材が無いのならばしかたありませんが、そんなことはありません。無垢材は家具になっても呼吸しています。調湿作用を持った室内環境を整える素晴らしい素材なのです。そして木が育った環境で使うことが、その力を最大限活用する一番の方法です。日本で使う家具には、日本の木がいいというのは、そんな理由があるのです。そういう観点で、無垢材を見る人が増えて欲しいと切に願います。
 
製材 | 02 | Journal | HLF

 
 

室内環境調整装置としての無垢材

 

九州大学農学研究院 「眠りへ誘う木質空間:生理心理反応と多変量解析をも用いた木質環境の評価より

 
湿度の推移 | HLF

 
無垢材棟と新建材棟(塗装やクロスで覆われている空間)で、人が睡眠している8時間で湿度を測定した結果です。無垢材棟では湿度の変化が緩やかで振れ幅も非常に少なく、調湿作用は明らかです。新建材であるポリ合板などからの独特の刺激臭は、人によってはとても気になるものです。別の研究によれば、無垢材にはアンモニアなどの悪臭や大気汚染物質を消臭・除去する空気浄化作用があることも認められており、室内環境調整装置としての無垢材はもっと注目されるべきだと考えています。
 
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